「妖怪ヴァンガード」


このゲームは妖怪ウォッチをベースにして作られた対戦型カードゲームです。

A4の写真紙、数枚に印刷してはさみで切るだけで現代的なカードゲームが遊べます。

もともとは私が知り合いの家に年始に旅立つ事になって、子供へのプレゼントの為だけに考案したゲームシステムです。

ベースにした…とは言っても私はまだ妖怪ウォッチのアニメもゲームなども見たことがなく、

割と最近まで存在を知らなかった位なので妖怪ウォッチのカードゲームというよりも

独自の世界観を持った別物の妖怪カードゲームに妖怪ウォッチを載せてみた感じだと思って頂ければと思います。

(実はこうした事情もあり世界観・ルール構成・デザインの決定、実際の制作などを全部入れて
 8時間くらいで大慌てで早急に完成させているカードゲームです。
 世界観の違いはある程度あるかと思いますが、こればかりは私にはどうしようもないのでご容赦ください…)

妖怪ウォッチ風の手作りカードゲーム

+ ストーリー +
大都会の人混み。
少年達は向かい合っていた。
互いを見据えたまま虚空に手をかざす。
「出現!」
「出現ッ」
その瞬間、形容しがたい
バケモノが現れた。1体、いや2体。

「出現」それは現世に居るべきではない
何かを呼び出してしまう言葉なのだろうか。
だが人々は気付かない。バケモノの出現は人を2つに隔ててしまっていた事に。
視えてしまった極めて少数の人類。
あなたに安心して眠れる夜は
もう二度と訪れないのだ。

↑こういうイメージで遊ぶと
 大人も楽しめると思います。


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いずれもA4の写真用紙にジャストフィットする事を 想定して作られています。
(昔からの定番ではありますが、値段も安く、輝きがありカード向けに硬さも程良く結果も綺麗に出るので
 個人的におすすめな写真用紙はこれです。私は試した事がありませんが、より完璧な品質を求めるなら上位版のこれは 更に良いらしいです。
 しかし、個人的には適当な安い用紙でも品質は十分に出ると思うので、手元に写真用紙があるならそれで良いと思います)

印刷の際は設定がバラバラだと大きさが不揃いになってしまうので、なるべく全て同じ設定で印刷すると良いでしょう。
カードは切った後、裏面を両面テープなどで貼りあわせる必要があります。
カードはシャッフルする時などにある程度硬度がないとすぐに駄目になるので裏面を重ねて1枚のカードを作る事は
耐久性の意味でも重要です。これをやるだけで子供が乱暴に触っても全然折れ曲がらなくなります。



デュエル用フィールドシート(2人対戦用) 高解像度版(とても重いので注意)


タッグデュエル用フィールドシート左面(4人、または3人対戦用) と シート右面
高解像度版シート左面(とても重いので注意) と  高解像度版シート右面


妖怪カード1  高解像度版(準備中)


妖怪カード2 高解像度版(準備中)


カード裏面  高解像度版(非常に重いので注意)


ルールが覚えられるAI同梱ゲーム(準備中)

妖怪の数は今はまだ30弱程度なので、同じものを2つずつ印刷し、
中身が同じになるように2つに分けて戦うのがルールも早く覚えられ
フェアで純粋な戦略の勝負になるのでオススメです。

フィールドシートは子供が勢い良くカードを置くとはずみで位置がずれたりしやすいので、
下にすべり止めテープなどをつけるとより遊びやすくなるでしょう。


ルール

基本的にルールはあいまいです。
というのも「特に決まっていない」のです。

ある程度の「基本ルール」は存在しますが、
それを変えるのも、独自のルールを付け足すのも
あなた次第です。

これはどっちに解釈したらいいんだろう?
そんな時はその場の人間がより楽しめる方のルールが
正しいルールです。安心して気楽にプレイしてください。



基本ルール

まずお互いに、よく切って裏返しにして山札を作ります。
山札は「妖界」という妖怪の世界に配置します。
こんな風にならべましょう。


プレイヤーたちは「出現師」です。
「妖界」から人間界(現世)に「妖怪」を「出現」させ、
戦わせ合う・・というのがこのゲームの世界観です。
ちなみにヴァンガードとは前衛という意味で、出現師であるプレイヤーらの
前に立ち、戦い守ってくれるから妖怪ヴァンガードなのです。


ゲームの流れ

お互いに持ち点が100点ずつ存在します。
先に持ち点が0にされた方が負けです。

ゲーム開始前にお互いに最初は3枚引きます。
引いたカードたちは「友達」と呼びます。
友達=手札の認識でOKです)

では、じゃんけんなどで先攻後攻を決めましょう。
先攻の最初のターンだけはカードを引けません。
友達(手札)から妖怪を一体出したら
そこでターン終了となります。



次のターンからは以下の流れを交互に繰り返します

1.妖界(山札)から1枚引き、友達(手札)にする
2.「友達」の中から妖怪を1体出現させる(任意)
3.相手に攻撃する(任意)


基本的にはこれだけですが、以下の点にも注意しましょう。

・自分のターン中では自分の場にいる妖怪全てが1度ずつ攻撃できます
・相手の場に妖怪が出ているときはその中から好きな妖怪を選んで攻撃します。
・相手の場に妖怪が出ていない時は、直接攻撃が行えます。相手の持ち点から攻撃した妖怪の点数分だけ直接減らせます。
・妖怪同士の戦いでは、カードの上部の点数が大きいほうが勝ちます。倒されたカードは妖界に表向きのままで帰っていき、山札の隣に置かれます。
・自分の場に出現させられる妖界の上限は3体までです。ただし、どれか1体に妖界に帰ってもらうことで妖怪の上書きが出来ます。


「効果」とは

全ての妖怪は固有の効果を持っています。
効果の発動タイミングは様々です。
通常は青文字で効果は記載されていますが、
赤文字で書かれている効果は「強制常時発動効果」です。
その妖怪が場にいる限りは常に発動しっぱなしというとても強力な効果なので特に注意しましょう。


「れんけいこうげき」ルール

自分の番で自分の場にまだ攻撃を行う前の妖怪が2体以上存在する時に
「れんけい攻撃」というとても強力な連携攻撃が行えます。
れんけい攻撃ではれんけい攻撃に参加した妖怪全ての点数を足し算した点数で相手妖怪1体を攻撃します。
しかし、れんけい攻撃に参加した妖怪は攻撃終了の状態になるため、そのターン内ではもう攻撃は行えません。
また、れんけい攻撃に参加した妖怪は、れんけい攻撃の最中には効果の発動が出来ません
もしれんけい攻撃をした結果、こちらの妖怪が反撃されるような効果を相手妖怪から受けた場合は
相手側が反撃対象の妖怪を指定できます。



「れんけいこうげき」は人間相手には行えない?

妖怪たちは攻撃対象が人間だと仲間内で
「人間に攻撃しても良いのか」という哲学や思想が統一できず、
一丸となった連携などとても出来ないのでれんけい攻撃では
プレイヤーを直接攻撃する事が出来ません。
たとえそうした思想にためらいが無い悪い妖怪であったとしても、
「ひ弱な人間相手にはたとえ出現師相手といえども徒党を組んで一方的に攻撃するのはプライドが許さない」
という妖界独特の価値観を持っています。
後述する3人でのタッグデュエルなどではプレイヤーが人間ではな く妖魔王という設定の時もあるので、
そんな場合はこのルールはなしにしても面白いかもしれません。



ピンチ出現ルール(任意)

自分の場に妖怪がいない状態で直接攻撃された場合、
ダメージ計算後に攻撃された側のプレイヤーは手札から1体妖怪を出現できます
このルールはピンチ出現と 呼びます。
ゲーム展開が一方的になり過ぎないよう調整する為のルールであると同時に、
危機に駆けつけるという妖怪の人間への友情を表現したルールですが、
少し複雑になるのでこのルールはなしでも構いません。


山札が切れたるとどうなる?

ゲームが進んでくると妖界には裏向きの山札と、表向きになっている
使用済みの妖怪札の束が2つ並んで存在するという状態になります。
山札が切れたプレイヤーは妖界にある表向きのカード をそ のまま裏返して山札として再利用します。
(妖怪には死の概念が無いため輪廻するというルールです)


4人で同時に出来るタッグデュエル

妖怪ヴァンガードは仲間2人で協力して戦う
4人対戦に対応しています。

こんな風に2つフィールドを並べ、
仲間のプレイヤー同士で横並びにして場を使います。

順番は
自分→相手A→仲間→相手B
などの様に交互に推移するイメージです。

山札は仲間同士で1つの山札を使ってもいいですし、
それぞれ別の山札を並べて使っても構いません。
しかし、持ち点はお互いに100点を持っており、
ゲーム開始前にそれぞれで点数を配分できます。
オーソドックスなのは片方のプレイヤーが100点、
もう片方のプレイヤーが100点というものです。
あるいは片方のプレイヤーが190点でもう片方が10点でプレイしてもいいですし、
200点をお互いの共有点数として一蓮托生な戦い方もOKです。


3人でも出来るタッグデュエル

通常のデュエルでは2人か4人でやるのが好ましいですが、
3人でしかできない遊び方もあります。
1人のプレイヤーが「妖魔王」となり、「2人の人間の出現師」を迎え撃つというデュエルスタイルです。
特に小さな子供x2と大人1人で遊ぶとバランスが良く盛り上がるでしょう。
子どもと遊ぶ場合は大人が妖魔王がやると良いと思います。
「ククク…人間どもめ!妖怪の恐怖を教えてやろう!」
「ファーハッハッハッハ!滅びよ!」

など、合間合間に演出を入れるとより子供たちは喜びます。
妖魔王は単体で最強の種族なので200点の持ち点を持ち、初期手札も6枚引けます。
その後は人間A→ 妖魔王→人間B→妖魔王…の様に普通に交互に繰り返していきます。
(つまり実は一人二役で4人対戦するのとほぼ同じです)


「効果」についての補足

効果は文字数の関係で省略気味に書かれている事が多いです。
例えば「ウィスパー」の効果は
「こうげきを1度だけかわせる」
というものですが、これは1度使ったらもう二度と使えないという意味ではなく、厳密には
『(そのターン中に)こうげきを1度だけかわせる』
という意味です。つまり次のターンでもまた効果を使うことが出来ます。

もう一つ特殊な例として「さきがけの助」の効果を挙げましsょう。
『バトルになるとさきにこうげき』
これは相撃ちにはならないという意味です。
通常同じ点数同士で戦えば相撃ちになりますが、先制攻撃の効果を持っている為、
先に一方的に攻撃して反撃される前に倒してしまえばこっちだけ倒されないという意味です。
しかし、自分より点数の高い相手との戦いでは相手を倒せないので結局普通に倒されてしまいます。

妖怪ヴァンガードは省略気味に書かれている効果を各自で補完する事も醍醐味の一つなので、
自分たちで好きなように解釈して楽しんでも構いません。
要はお互いがそのルールで納得して楽しめれば良いのです。


喧嘩になりそうな時は・・・?

双方が一理あるような判断が難しいルールの不一致などが原因で喧嘩になりそうなときには
妖怪ヴァンガードの世界では簡単な解決方法があります。
それは勝負には関係なさそうな適当なカードを1枚お互いに用意し、
表か裏かを決めて、それぞれがそのカードを上に放り投げるという方法です。
落ちてきた時に予言が当たっていた方のプレイヤーの言い分が通ります。
もし両方共に当たっていた場合はどちらかが外れるまで続けます。
単なるコイントスというよりもサッカーのPK戦のようなサドンデス方式だと思って
頂ければイメージしやすいと思います。1撃決着ではなく、3ポイント先制で決着などにしても面白いでしょう。


妖怪かるた(別の遊び方)

妖怪ヴァンガードのカードをそのまま使って行える別のカードゲームです。
これは読み手1人と2人以上のプレイヤーが必要なゲームです。
カードを表にしてばらばらに並べます。
読み手は妖怪の名前を言います。
読まれるとプレイヤーはその名前のカードを取ります。
(妖怪の名前が分からなくても全部のカードには妖怪名が書いてあるので、
 小さな子や老人や興味のない大人でも何も覚えずに遊べます
先にとったプレイヤーがカードを取得し、自分のものにします。
これをカードが無くなるまで続け、最後にカードを一番多く取ったプレイヤーの順で順位が決定するというシンプルなゲームです。

妖怪神経衰弱(別の遊び方)

妖怪ヴァンガードのカードをそのまま使って行える別のカードゲームです。
まず必ず同じカードが2枚ずつあるような状態の山札を作ります。
そして裏のままバラバラに床に並べます。プレイヤー達は交互に順番を繰り返し、
自分の番が来ると カードを1枚めくって、さらにもう1枚めくることが出来ます。
どちらも同じカードであれば「正解」として扱い、それらのカードを取得します。
正解し続ける限りこの動作を繰り返し、はずれたらそこで終わりで次のプレイヤー の番となります。
カードが床から1枚もなくなるとゲームが終わり、カードを沢山持っていたプレイヤーの順で順位が決定します。